Negiccoのハイレゾ音源を購入したから聴き比べてみた結果…
巷で話題になっているハイレゾに急に興味を持ったので、圧縮音源と聴き比べてみました。前半は読み飛ばしてください。
ハイレゾとは
そもそもハイレゾ(ハイレゾリューション)とは文字通り、高解像度でデジタル化された音楽データのこと。CDが44.1kH/16bitという規格で収録されているのに対し、ハイレゾは96kHz/24bit以上のスペックで作成されたもの、としています。
因みに、kHzで表されているものはサンプリング周波数と呼ばれるもので、アナログの情報を時間当たりどれくらいの頻度でサンプリング(標本化)するのか、というのを示しています。収録されたデータの一部は、再生する際の処理で遮断する必要があるため(詳しくは「折り返し雑音」や「ナイスキスト周波数」でググってください)に、いくらデータ量が少なくて済むからといって、サンプリング周波数を小さくすると音質が悪くなります。具体的には必要な周波数の2倍でサンプリングすれば良いとされていて、CDの場合は人間の可聴域である20kHzに合わせています。ところが、20kHz以上の帯域も音色として感じることができるとも考えられており、原音に忠実に再生するためにはサンプリング周波数は大きい方が良いということになります。
また、bitで表されているものは、量子化ビット数と呼ばれるもので、音でいうと振幅(音の大きさ)の再現精度を司るものです。ダイナミックレンジのことですね。量子化ビット数が大きければ大きいほど、より小さな音から大きな音まで再現できるため、細かい音まで再生できたり、大きな音でも歪まなかったり、というメリットがあります。
要するに、ハイレゾならより高い音まで再現でき、より小さい(大きい)音も再生できるということです。
ハイレゾ聴き比べ
で、本題はここから。Negiccoの音源の一部はハイレゾ音源がリリースされているので、そんなに変わるものなのか、ちょっと試してみました。使用したプレイヤーはSONYのオーディオプレーヤー、Walkman A16です。因みにこの製品、10月には後継機種が発売になりますが、あまりスペックに差がない(基盤を少し上質なものにしたことと、ノイズキャンセルとハイレゾの両方に対応したイヤホンが付属するものを選べる程度の違い)ので、値下がりした現行機種を買うのがおすすめですよ。
ただし、使用したイヤホンはaudio-technicaのCK90pro MK2という、すでに製造が終了した製品です。ええ、ハイレゾ対応のものではございません。とはいえ、発売当時は2万円程度で売られていたものですし、多少は変わるだろうという風に思っていました。
イヤホンをハイレゾ対応に
なるほど、確かに音質が違います。
ちゃんとFLACとmp3を聞き分けることができました。良かった。各楽器の分離がはっきりしていて立体感があります。「ねぇバーディア」の、特にエレピとストリングスの音色の透明感、伸びが心地良いです。「光のシュプール」では、ハイハットやボーカルがくっきり聞こえてきます。好きなアーティストの曲は、ハイレゾで聞いた方がより楽しめるのではないでしょうか。
まとめ
一応、ハイレゾ音源とmp3音源とを聞き分けることはできましたが。しかし正直なところ、携帯音楽プレーヤーにそこまでの音質を求めるかといったら微妙です。というか別に必要ないかなあという印象です。mp3との違いが、ちゃんと聴き込まないと分からないレベルだったので、外で聴く分にはオーバースペックだと思います。もっと高級なヘッドホンで聞けば、また印象も変わるのかもしれませんが。
というわけで、ハイレゾは無理して買う必要はないと思います。ただ、例えばNegiccoの場合、「Negiccoと学校」というライブ音源が、ハイレゾ限定で配信されています。なので、再生できる環境だけは整っていても良い気がします。
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