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意識高い系のブログ

Negiccoにハマった人のブログ。Negiccoその他アイドル、文房具など色々書きたい。

【ネタバレ】 映画「聲の形」を鑑賞。原作との違いについて。

Movie Movie-Review
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いよいよ「聲の形」が公開されました。私は公開初日、朝9時の会で鑑賞しましたよ。
 
原作との比較から感じた事を書いていきますが、別に初見でも存分に楽しめると思います。

 

ちなみに原作漫画を読んで感じた事はこちらに書いています。
 
映画と漫画との違いなのですが、ストーリ展開としての大きな違いは以下の3点。
 
  • 長束君が主体となって進めていた映画作りの件はすべてカット
  • エピローグ的な、成人式のエピソードはなく、クライマックスは文化祭
  • 将也の入院中に語られる、各キャラクター視点のエピソードもカット
 
映画作りの話は大胆にカットされていました。原作では、長束君が友情をテーマにした映画製作を企画します。そして皆でつくった映画はコンテストでボッコボコに叩かれます。さらにこの後、登場人物が進路に悩む場面があるのですが、それがなくなり、結果として物語のクライマックスが文化祭ということになりました。
 
さらに、将也が入院している間、将也以外の他のキャラクター達の視点から語られるエピソードが削ぎ落とされています。なので、キャラクターの描き込みが足りていない人も多いです。特に、川井みきがただの嫌なやつにしか映らないんですよね。原作では彼女の考えが、彼女自身の言葉で描かれているため、優等生ぶったキャラとか他罰的な言動が、100パーセント本心から為されているということがわかります。
 
また、真柴智に関しても、原作では将也としっかりとコミュニケーションを取っていくシーンがあるのですが、映画ではそれがありません。なので、部外者呼ばわりされてしまったあと最終的には和解していますが、雰囲気に流されてなんとなく仲直りしているようにしか見えないかなあ、と。うん、部外者と言われても仕方がないよね。
 
まあ、そこまで盛り込んでいたら、とてもじゃないけど2時間の映画には収まらないので仕方がないのですが。
 
そして、「登場人物の成長」という意味で一番原作と異なるのは植野直花でしょう。将也が入院している最中、直花は見ていて引くほど硝子のことを責め立てます。その後も硝子を「好きになれないし、好きになりたくないって思ってる」と話して、原作ではそこで終わります。
 
しかし、映画版では「ごめんなさい」と謝る硝子に「すぐ謝って!」と言いつつも「でも、それがあんたか」と硝子を認めようとする態度をとった上に、彼女に「バカ」と伝えるためにわざわざ手話を覚えてきています。
 
もともとは硝子のことをクラスで一番面倒を見ていた彼女だけに、理解し合わないままに終わってしまうなんて残念だなあと思っていたので、この改変は個人的にすごく嬉しい。そして、これは直花に竹内先生の役も担わせていたからかも知れないです。
 
原作では、映画撮影のロケ地として小学校を使うことになり、母校に交渉しに行きます。その時に将也と硝子は竹内先生と再会を果たします。この時に、彼が手話を習得している事が読者に明かされるんですよね。小学校のときは表面上は嫌な奴だったわけですが、内面では自分なりの考えをもっていたことが分かります。しかし、映画版では、映画を作るエピソードそのものがカットされているため、竹内先生と再会することはありません。
 
あとは、恋愛要素を大幅にカットしましたね。描かれているのは硝子の将也に対する好意のみ。(この顛末としては、硝子が将也に「好き」と伝えたものの、「月」と勘違いしてしまったために伝わらないという事でしたが。)意識を取り戻した将也が、硝子に懺悔す場面ではめっちゃ照れていましたが、あくまで「友達」!
 
他のキャラクター達でいうと、原作では川井みきは真柴智のことが好きだけれど、そこを明確にアピールする場面はありません。また、植野が将也に好意を寄せているシーンもありません。今時の大衆向け娯楽映画に関わらず、恋愛要素の多くを削るなんて思い切ったなあ、なんて思ったり。
 
それから、人間の「死」や「血」をかなり強調して描かれているのが原作との違いかなと感じました。例えば、硝子の母親に将也の母親が謝罪する場面。将也の母の耳にピアスを引きちぎった痕があるカットや、そのきっかけの一つとなった、将也が硝子の補聴器を無理やり外し傷つけてしまうシーン。さらに、硝子たちの祖母が亡くなったことを表現するシーケンスなどはしっかりと「血」を見せていました。ここは漫画とは違い、カラーのアニメーションであることをふんだんに利用しています。
 
原作との違いはそんなところですかね。機会があればもう一回くらいは観たいと思っているので、また何か思い出したら追記していこうかな。とにかく泣き所が多いので、私のように映画は泣くために観に行っているような人にはオススメです(笑)
 
なお、劇場で先着で配られる「映画 聲の形 Special Book」の内容は硝子の母の誕生日の、ケーキ作りにまつわるエピソード。若干本編のネタバレを含むので、まっさらな状態で鑑賞したい人は映画を観た後に読むと良いと思います。
 
さらに、全部で3種類存在する原作漫画のうち、読み切り版2編はこれまで入手困難だったのですが、ファンブックに収録されています。ファンブックにはその他にも裏設定等が記載されていて、映画のみならず、連載版の理解を深めるのに役立ちます。ぜひ読んでみてください。