第9回高校生RAP選手権が面白い! Negicco好きとして気になるのは新潟市出身の黒さき海斗。
高校生がラップで闘う大会があるの、知ってますか?最近はテレビ朝日でも「フリースタイルダンジョン」というラップバトルの番組が放送されるなど、若者を中心にフリースタイルラップがある程度の市民権を獲得しているように思います。
ヒップホップにわかファンである私は一応、第1回からほぼリアルタイムでチェックしていたので、本当はもっと前から取り上げたかった話題ではあるのですが、気づけば本大会も9回目。なんでこのタイミングなのかというと、参加者に新潟市出身の人がいるから(笑)
BAZOOKA!!!高校生RAP選手権とは?
スカパー!で放送されている番組の一コーナーのことで、高校生がラップの技術を競い合うコーナーでした。もともとは収録もスタジオで行われていたのですが、最近は赤坂Blitzなどのライブハウスで行われており、前座として(!)著名なラッパーのパフォーマンスが披露されており、普通にイベントとして成立しています。
そもそもラップバトルって?
2人のラッパー(MC)が向い合って即興でラップをして交互にディスりあうバトル。高校生RAP選手権の場合は各MCが8小節、2回づつラップします(決勝戦のみ3ターン)。判定は現役のラッパー5人が行い、3人以上の札が挙がった方が勝者となります。
勝敗を決するのは「韻の硬さ」「相手のディスに対して的確に返せているか」「フロウ(言葉の流れ)の面白さ」「ヴァイブス」です。後ろに行くにつれて審査基準が曖昧というか、審査員の好みに依存するような気がします。「韻の硬さ」については文章にしてもわかりやすいので簡単に紹介します。
決して譲れないぜこの美学
俺もこの場でMIC踊りだす
まず今日は こいつ殺しだす
こいつと決勝ここがコロシアム
みたいな感じさ 俺もっと昇りだす
わかるかなお前ライムノートに書く
俺もこの場で頂上に立つ
わかるかお前優勝 超遠いな
上に挙げたのは第5回の決勝戦でRACKが披露したラップです。注目して欲しいのは上から6行。「この美学」の母音だけ取り出すと「O-O-I-A-U」となっており、次の「踊り出す」から「昇りだす」まで一貫しています。これが「韻を踏む」ということです。語感が揃っていると聴いていて心地良いので、韻が硬いと「すげえな」ってなります。
高校生RAP選手権の魅力は?
出演条件が「高校生の年齢、あるいは留年生」であるため、基本的には18歳まで。高校生ならではの青臭さや微笑ましさがあるのが他のラップバトルとの違いですかね。その上で「高校生なのにこんな上手いの!?」という驚きがあるのが魅力です。ただし、回を重ねる毎に大会のレベルが上がっており、最近の大会は決勝に近くなるにつれて、大人顔向けのスキルに驚かされます。実際この大会をきっかけに知名度を上げるラッパーも少なくないです。第6・7回優勝者のMC☆ニガリ a.k.a. 赤い稲妻は、大人も参加するラップバトル日本最高峰と言われている「UMB」に並み居る強豪を破って東京代表として参加しています。また、第2回の準優勝者であるGOMESSは「自閉症ラッパー」としてNHKでも特集が組まれたこともあります。彼はライムベリーやせのしすたぁとの共演経験があるのでアイドル好きの方でも知っている方がいるかもしれません。
第9回の魅力は?
前回覇者のLEON a.k.a 獅子や準優勝者の三日月がどんな結果を残すのか、とか、すでに大人も出るような大会で結果を出しているLick-Gや烈固はどこまで勝ち上がれるのか、とか、大会初のフィメールラッパー対決はどちらに軍配が上がるのか、とか色々ありますけど、どーでも良いです。いや、どーでも良くはないけど。今回も格好いい試合がいっぱいあったけど。やっぱどーでも良いです。結果は決勝戦が「Lick-G vs 烈固」で烈固が優勝しましたとさ。
個人的に気になったのは先にも少し書いたように、出場者に新潟市出身のラッパーがいるということ。Negiccoが好きな私としては、新潟市出身というだけで贔屓目に見てしまいます。その名も「黒さき海斗」。
ほら、見て!朱鷺メッセと万代橋が見えるyo!
朱鷺メッセからの展望映像も使われてるyo!
古町5番街を歩いてるyo!
この店どこだyo!
・・・以上です。言いたいのは新潟が映り込むだけでちょーアガるよねってことだけです。こんなことで取り上げてしまって、黒さき海斗君には申し訳無さしかない・・・彼、結構味のあるラッパーで、実力もあります。Lick-Gとも延長戦にもつれ込むほどの善戦をしていましたし。音源もかっこいいですよ。新潟駅前でサイファー(輪になってラップをしようの会)を行っているみたいですし、まあ、会ったらNegiccoの円盤でも渡してみてください。
黒さき海斗の試合はこちら
番組本編はこちら
新潟サイファー!