【レビュー】Anker SoundBuds Sport
Bluetoothイヤホンを買いました。モバイルバッテリーで有名なAnkerから最近出たばかりで、発売初日のみ1999円ということだったので試してみました。
特長
Bluetoothイヤホンにもいくつか種類がありますが、これはいわゆるボックスレスタイプ。ハウジングが収められている部分にバッテリーも搭載されているためコンパクトです。ちなみに、この手の物の究極形が、「Earin」というもの。線が一切ございません。Bluetooth4.0対応ということで消費電力が少なく済むため、また、120mAhという大容量バッテリーを積んでいるため、8時間連続再生を実現しているそうです。
さらに、スポーツ向けを謳っているので防滴仕様になっています。このスペックで1999円というのは安い!通常価格は2599円になるようですが、3000円を切ってボックスレスのBluetoothイヤホンが手に入るのは破格なのです。
外観
こんな箱に入ってやって来ました。付属品は本体、簡易説明書、イヤーピース、イヤーフック、ケース、そして充電用micro USBケーブルです。
本体には電源ボタンと音量調整ボタンがついています。電源ボタンは2度押しで曲送りが出来ます。音量調整ボタンの同時押しでペアリングモードに入ります。
フィット感はふつう
バッテリーを搭載している分、有線イヤホンよりは大きいです。でも耳に干渉してフィットしないという事はないです。ただし、ステム(耳に入れる部分)が太いので、耳穴が小さい方は付属のイヤーチップだけでは対応できないかもしれません。ただ、コンプライの500番(一番太い径)でもきつそう。また、イヤーフックが付いているため運動中に外れることはなかったです。
マルチペアリングには対応
Xperia Z3、Walkman、iPad mini、Chromebookにペアリングさせる事が出来ました。iOSで使用する場合はバッテリー残量が確認出来るので便利です。しかし、マルチポイントには対応していないようです。少なくとも、Walkmanで音楽を聞きながらXperiaで音声待受をすることは出来なかったです。この辺は安いイヤホンではよくあること。
バッテリーは長持ち
売りにしている連続再生時間ですが、8時間ぶっ通しで音楽を流したことはないのですが、かなり持ちます。私の通学時間が1時間15分程度ですが、2往復の間は充電しないで済みました。大容量バッテリーとはいっても、スマホと比べると少ないので充電時間も短いです。バッテリー残量が低下すると本体のランプが赤く点滅しますが、iPhone等を使っている人は画面で確認出来ます。
画面右上で小さく電池残量がモニター出来ます
音質は価格相応
肝心の音質なのですが、良くはないです。篭もる感じが結構気になります。私が以前使っていたbluetoothイヤホンにSONYのDR-BT150NCがあります。これはペンダントタイプのもので、ノイズキャンセリング機能がついて連続再生時間が3時間というものでした。6000円程度で購入したものですが、これと比べると、同等か少し劣るかなあという感じです。音の傾向としては低音多めです。高音はシャカシャカしていて、音量を上げると割れる一歩手前。正直、「聞ければ良いや」くらいに思っていた方ががっかりしないで済みます。特に最近のBluetoothは音が良いので。この商品は高音質のコーデックであるapt-XやAACに対応していないので音質は期待出来ないです。逆に、音質を重要視する方はこれらのコーデックに対応しているものを選べば良いと思います。
まとめ
最後の方に音質を批判しましたが、この製品の売りはボックスレスタイプなのに8時間持って、しかも安いということ。これに尽きます。音質は二の次でとりあえず無線イヤホンが欲しい人は「買い」です。Bluetoothイヤホンを有線イヤホンと比べるのは、文房具でいうとフリクションと普通のボールペンを比べるようなものです。いぜれにせよ、無線というのは一度味わってしまうと元には戻れないくらい便利なので、お試しで買ってみるのもアリだと思います。
追記(Anker SoundBuds Sport IE20について)
後継機種にあたる、Anker SoundBuds Sport IE20が発売されました。大きな違いは、
- 伝送方式としてapt-Xに対応した
- 操作ボタンがハウジング部ではなくコードの途中に移動した
- マグネットによる電源オン/オフが可能