【レビュー】格安Windowsタブレットの実力は?(WN891)
Windows10の発表以降、製品としてはタブレットよりはいわゆる2in1タイプのものが目立っている印象です。特に10インチ級のタブレットは外付けキーボードとの併用を前提として、各社から展開されています。このタイプはキーボードも考えると予算はおおよそ5万円前後を覚悟した方がいいですが、画面の解像度はフルHDが基本ですし、Officeを使うのであればこのラインが比較的快適に使えるレベルになってくるのではないでしょうか。
しかし、今回紹介したいのは8.9インチでキーボード付き、しかもOfficeH&Bのライセンス付きで3万円ということで、一時話題になったWN891です。現在は品薄で、近頃楽天で再入荷しましたがすでに売り切れており、現状は量販店等に残っている限りといった感じでしょうか(2015年9月6日現在、ビックカメラ有楽町店では店頭展示あり)。
※2015/9/11追記
iiyamaから発売された「9P1150T-AT-FEM [Windows 8.1 with Bing]+[Microsoft Office Home and Business 2013」という製品が今回扱っているものと、実質同じ製品です。
有線接続のキーボードが付属
キーボードカバーを閉じた様子
SoC: Intel Atom Z3735F(4コア4スレッド、1.33GHz/1.83GHz
RAM: 2GB
eMMC: 32GB
OS: Windows 8.1 with Bing(32bit)
ディスプレイ: 8.9型1,280×800ドット
ネットワーク: IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0+LE
サイズ/重量: 231×152×10.9mm/約481g
スペックは以上の通りです。一般的な低価格帯のタブレットの性能です。充電に使えるmicroUSBの他に、フルサイズのUSB2.0がついているのが良いです。また、映像出力としてHDMImicro端子も付いているので、プレゼン等で役に立ちます。そして、雑感なのですが、
iPad miniとの比較
RAM: 2GB
eMMC: 32GB
OS: Windows 8.1 with Bing(32bit)
ディスプレイ: 8.9型1,280×800ドット
ネットワーク: IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0+LE
サイズ/重量: 231×152×10.9mm/約481g
・画面解像度はふつう
・ストレージはやはり心もとない
・officeを使うのには必要十分
・ネットサーフィンも快適にできる
・付属のキーボードの打鍵感は良い
画面解像度はふつう
最近の8.9インチのタブレットはフルHDのパネルを採用したものも少なくなく、それよりは劣る事になるわけですが、解像度の低さは特に問題になりません。ただ視野角は狭く、iPadのようにダイレクトボンディングでもないので、そこは価格相応という感じです。高級モデルと比べてしまうと見劣りしてしまいます。
ストレージはやはり心もとない
ストレージが32GBというのはやはり少ないですね。Windowsのストアアプリは(色々といじらない限り)SDカードにインストールする事が出来ないので、使い方によっては足らなくなります。その他のデータ類についてはSDカードに保存すれば良いので問題ありません。【Amazon.co.jp限定】Transcend microSDXCカード 64GB Class10 UHS-I対応 (無期限保証) TS64GUSDU1E (FFP)
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officeを使うのには必要十分
タブレットでAndroidやiOSを選ばなかったという事は、基本的にはOfficeの利用を想定しているからだと思います。通常の書類作成に関しては問題なく動作してくれます。もちろん高級なノートPCなどと比べれば処理速度が遅く感じますが、ソフトが落ちたり止まったり、という事は今のところありません。しかし動画を貼り付けた、重たいPowerPointのファイルを開くと多少動作がカクつきます。
ネットサーフィンも快適にできる
そんな具合なので、ブラウジングは快適に行えます。YouTube等での動画再生も問題ありませんし、書類作成と並行して行ってもちゃんと動作します。
付属のキーボードの打鍵感は良い
付属キーボードの質はなかなか頑張っていると思います。本体のサイズが小さいのでキーピッチも狭めですが許容範囲にあります。配置が特殊なのでそこは注意が必要です。タッチパッドもついていますが、これはおまけ程度に考えた方が良いです。使える事には使えますが、小さいのでbluetooth接続のマウスを使う事をおすすめすします。マウスにはMicrosoft Designer Bluetooth Mouseがおすすめです。マイクロソフト ワイヤレス Bluetooth マウス 高精細読み取りセンサー Designer Bluetooth Mouse (ブルートラック) 7N5-00007
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独特のキー配列
総評
Office Home&Buisinessにキーボードが付いて3万円なら及第点です。8インチよりは大きいので書類作成には向いています。ただ、当然ながらちゃんとしたノートPCと比べると小さいです。10インチのもの(Surface 3など)を隣に並べると、やはり物足りなく感じるかもしれません。このあたりは好みの分かれるところでしょう。個人的には9インチというのが、タブレットとして動画を楽しんだりネットサーフィンをするギリギリのサイズなのかなあと感じます。安くてオフィスが使えるWindowsが欲しいというのであれば、このあたりを狙うのもアリでしょう。
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